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スマートアシストの故障?2020年1月18日(土)

今回は真面目に仕事の話・・・

エンジン不調の車の修理依頼にて診断
加速不良の症状が発生、アクセルを踏み込むと不安定でパワーもない状態
エンジンとプリクラッシュセーフティブレーキの警告が点灯している。
スキャンツールでDTCコードを読み取ると意外にもプリクラッシュブレーキ EFI ECU異常と出た。
バンパーについているレーザーレーダーセンサとコンピューターの故障??
エンジン不調といったいどんな関連があるのか疑問が残る。
H31H1002_1S33
配線図を確認すると確かにレーザーレーダーセンサのコンピューターと電子制御燃料噴射装置のコンピューター(EFI)確かにCAN通信でつながっているはいるが・・・
前方に障害物があるとそれをセンサが検知し加速制御するのか?
んんーーーー 難しい整備になりそうな雰囲気になってきた。

世に自動ブレーキたるものが出て数年経つがとうとうそっち系統の故障が初めて入ってきた。
スマートアシストのプリクラッシュブレーキ系統の整備書ばかりを調べていたが
迷走しながらついに行き止まりに・・・

ダメもとでスキャンツールにてエンジンのデータモニタを確認すると
1番シリンダ失火が数回発生しているではありませんか!
もしやと思い
1番シリンダと2番シリンダのプラグを入れ替えると
今度は2番シリンダが失火( ゚Д゚)
ってことはプラグかよってことでイリジウムプラグをすべて交換してエンジン不調が改善した。
そしてプリクラッシュ、VSC、他の警告も見事にインジケータから消えて一件落着。
高価なレーザーレーダーのECUに手を付ける前に気が付いて良かった(-_-;)
それにしてもシリンダひとつ失火しているのにDTC表示せずプリクラッシュブレーキ異常と警告してくるとはいかがなものか!ですね。
ちなみにこれが不具合を起こしたイリジウムプラグ
IMG_0241
確かに結構汚れてる。
8万キロ走行の車両で、メーカー推奨交換時期は10万キロと表示してあったので一度も交換していなかった。
プラグがイリジウム化することで長距離メンテナンスフリーをメーカーは目指しているようだけど、実際はそこまでもたないのが現実のようで、今後は早めの交換をおすすめしたい。

前置きが長くなりましたが、皆さんもプラグは早めに替えましょう(^_-)-☆ ってこと言いたかった今回のブログでした。